ウェイクボードの話題を中心としたスタッフコラムです Vol.3
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 こんにちは。暑い暑―い季節が近づいています。みなさん、一足早い夏バテになって、ダラダラ過ごしていませんか?そんな時は、水に入ってスカーッとしましょう! 琵琶湖では、もうすでに、裸で滑る人も出てきていますよ。
 これから梅雨の時期ではありますが、水面が穏やかで、コンディションが良い時期でもあるので、今のうちにバンバン滑って、夏にはバンバン目立ちたいと思いませんか? こんな感じで、今回のコラムは、夏までに差をつけるために、多くの人が苦手としている、フロントサイドの姿勢(以後、FS)を考えて見ようと思います。

ロープのテンションキープを意識しながら・・・
前足と腰を一体化させて
トゥーサイドジャンプ

 なぜ、FSが苦手な人が多いのか?バックサイド(以後、BS)に比べて船に背中を向ける感じなので、窮屈な姿勢になるためハンドルをキープしにくい、ロープに引っ張られて思うようにつま先に体重を乗せられない、視覚的に船と反対方向に行かなければならないような気がしてこわい、などの理由が考えられます。
 しかしその反面、陸の上でジャンプをすることを考えたら、かかとよりも、つま先で踏み切るほうが、断然高く飛べるはずです。しかも、BSが、横向きに飛んでいく感覚なのに対して、FSは、体の正面に飛んでいく感じなので、人間らしい自然な動きで飛べる、と考えることができるのではないでしょうか?
 そう考えると、飛べるような気がしませんか?自信をもってつっこんでいってください。 前に向かっていく気持ちが大事です。

 一番多く見かける失敗例は、前足に腰が乗っていない事が多いということ。頭だけ、前足に乗せようとしている人も多いです。肝心なのは、腰です。腰を前足に乗せるというよりも、前足と腰を一体化させると言った方が良いかもしれません。後傾姿勢でも前傾姿勢でもかまいません。一体化していればいいのです。ただし、基本姿勢の立ちしょんべんは、忘れずに!
 そこにハンドルも一体化させれば完璧です。前足側の骨盤あたりに一体化させてください。前手は曲げて、後手の内側にへそをなすりつけるようにしてください。
 膝の曲げ具合は、陸上で飛び上るときに、太ももに負担がかからず、一番楽に効率良く飛べる、曲げ具合。足首とふくらはぎがちょっとしんどい程度で。陸上での飛びの高さは、無視してください。太ももがしんどいのは、曲げ過ぎです。
 エッジは入れすぎても、ロープテンションがきつすぎて、飛んだときにハンドルをキープできないので、そこそこで。と言っても、FSは自分が思っているほどエッジは入っていないものなので、けっこうつま先の方に体全体を倒しこんでも大丈夫です。

 そして、案外無視しがちなのが、アプローチの姿勢に入る前の、アウトに出て行く時と ターンについてです。
 アウトに出て行く時は、極力丁寧にゆっくり出て行った方が、ロープのテンションをキープし易く、ボードを踏み込むパワーを溜めやすいものです。あまり勢い良く出て行きすぎて、アウトでロープがたるんでしまったりしていませんか?
 またアウトでのターンは、ロープのテンションキープを意識しながら、できるだけ大きなターンを心がけてください。アウトに出ていても、まださらにアウトに向かってターンを始めるような気持ちで。
 ターンについて細かいことを言うと、少し重心を遅らせて後ろ足に乗り気味にして、ボードを先に送り出すようにターンをして、ターンの後半に少しずつ前足に重心を乗せていくようにすると、よくパワーを溜め込むことができて、ビックエアーにつながります。

 こんな感じで、今回はFSのアプローチの形だけをごちゃごちゃ書きましたが、ポイントは、一体化!ハンドルと腰と前足の一体化。そして、アウトに出始める時からロープテンションに注意しておく、ということ。まずは飛ぶことよりも、この形を試してみてください。勝手に飛んでしまうかもしれませんけど・・・     
                                      Natural Wakeboarding !  by 光年 

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